令和2年8月15日、愛知県女性総合センター(ウィルあいち)にて、愛知県戦没者追悼式が開催されました。国歌演奏、愛知県知事式辞、黙とう、天皇陛下のおことば(全国戦没者追悼式同時放映)に続き、愛知県議会を代表して議長の私と遺族代表の2名が追悼の辞を述べました。その後、献花が行われ閉式となりましたが、今年はコロナの影響で参列者も最小限に絞られました。
追悼の辞を述べる時に、父親のことを思い出しました。私は終戦の10年後に生まれています。父親は終戦が近くなった頃、予科練に入って訓練を受けていました。ゼロ戦に乗る予定でしたが、乗る飛行機が無く終戦となり、生きて帰ってくることが出来たのです。もし、あの時にゼロ戦があったなら父親は帰らぬ人となり、私はこの世に生まれてくることは出来ませんでした。
追悼の辞の中で、「悲惨な教訓を風化させることなく平和を守っていくことの大切さを、私たちは次の世代にしっかりと語り継いでいく必要があります。」と述べました。自分は戦争を経験していませんが、子どもや孫にご先祖様の犠牲があったからこそ、命がつながっているのだということをきちんと伝えていかなければなりません。それが今を生きる我々の使命だと心して・・・
御霊のご冥福をお祈り申し上げますと共に、ご遺族様のご多幸とご健勝を祈念いたします。